NoCode Airtableでデータの管理 #5 ゼロから在庫管理システムを作ってみる(3)
今井@OCHです。
本記事では、NoCodeツールのAirtableについて取り上げています。
前回記事はこちら
前回は、在庫管理システムにViewを追加して違う観点から情報を見れるようにしました。今回はさらに発展させて、在庫登録入力を楽にできるようにしてみたいと思います。
Form view
在庫登録入力を楽にするためには、「Form」というViewを使います。このViewは特殊で「情報を見る」ではなく、「情報を作成」に特化しています。
それでは早速「本体」テーブルに「Form」viewを追加してみます。
Form viewが追加されました。(まだ初期状態)
Viewの名称を分かりやすい名前として「Repli【本体】在庫登録」に変えます。
本体テーブルでは、「本体シリアル」と「完成製品」というフィールドが標準では入力項目になっていますが、完成製品フィールドは在庫登録時点では不要なので非表示にします。
完成製品というフィールドは、完成製品テーブルからリンクされたフィールドで、完成製品を組み立てる際に初めて紐付けられますので在庫登録時点では不要という考え方になります
完成製品フィールドを一度クリックしてから、以下のようにドラッグアンドドロップで左に移動すると非表示になります。
本体シリアルのみが入力可能なForm viewが出来上がりました。
さらに、下方にいくつか設定があります。(★マークは有償のProプランでしか触れません)
・Show a "Submit another response" button
・Show a new blank form after 5 seconds
の2つにチェックを入れておきます。
これによって、連続して入力できるようになります。
Form viewの利用方法
Form viewの利用方法は少し特殊です。このまま使えなくは無いのですが、本来の力を発揮できません。
以下のように「Open form」をクリックしてから利用します。
非常にシンプルな画面が開いたと思います。ここから実際に本体シリアル「000005」を入力して「Submit」をクリックしてみます。
「本日登録」Viewに移動してみるとデータが追加されていることが分かります。
Form viewの公開
さて、Form viewを作成すると自動で「Share form」というボタンが有効になっています。
クリックしてみると以下のような表示になります。
このURLを在庫登録者に教えることで、Airtableのアカウントを持っていなくても在庫登録ができるようになります。
URLを知っている人は誰でも在庫登録ができてしまうので、URLの取り扱いは注意が必要です。
Emailドメインによる閲覧制限やパスワード認証を付ける場合は、有償のPro プランにアップグレードする必要があります。
Form view はAirtable のアカウントを持たない人も使えるので、アンケート集計や、製品の申込み用フォーム、問い合わせフォームなどに応用できますね。
まとめ
今回は、Viewの中でも特別で入力の特化した Form view について解説しました。次回はエクセルで言うところの計算式である「Formula」について取り上げたいと思います。
著者