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エスカレおつかれ!リモート英語添削室 # 4 「閉店・クローズ」

こんにちは。前回(#3「分かりました。」)に関連して、日本人のカタカナ英語にまつわるお話をします。皆さん街を歩いていて商店やカフェの入り口に掛けられた札をよくご覧になりませんか?日本語であれば表がこのように

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「営業中」となり、そして裏がこのように

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「準備中」となっているかと思います。

「営業中・準備中」の札を英語にしてオシャレにしたいお店がいっぱい

近ごろ結構なお店が英語の札にしているのを見かけるのですが、英語の文法のややこしさによって、ある間違いが多発しており、ネイティブスピーカーを初めとし英語を理解している方々をたびたびザワつかせてしまっているのです・・

ちなみにこの札を英語にすると「開店」か「閉店」かを端的に表すので、非常に合理的に見え、お手製でも簡単に作れてしまいそうなのですが、意外とそこに落とし穴が・・

「営業中」=「開店(状態)」は「OPEN」でOK

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なのですが、

「準備中」=「閉店(状態)」は「CLOSE」ではNG

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「CLOSE」という単語を選択してしまうと、「閉店(状態)」を意味しなくなってしまうのです。それはなぜでしょう?

「状態」を表すのは形容詞

開店(状態)を表す形容詞は、「open」です。

ですが、閉店(状態)を表す形容詞は、「closed」なのです。(ここがややこしい!)

kanban_closed - コピー

実はここで使用させていただいている、いらすとやさんの札のイラストは正しく「CLOSED」と書いてありました、流石です☆

でも「オープン」の反対は「クローズ」でしょ?

確かに学校でもそのように習った気もしますし、カタカナ英語で普通に使っていますが、こちらはある意味合っています。

open(開く)に対して、close(閉じる)といえば「動詞」

よって「CLOSE」で札を作ってしまうと、オシャレに「準備中=閉店中」と伝えているつもりが「閉じる!」と言ってしまっているようなものなのです。(海外に行った時、日本語でこのような札を見たらきっと皆さんもザワつくことでしょう。)

「オープン」と「クローズ」も正しく街中で使われてますよ~

皆さんエレベーターに乗った時に、こんなボタンを見たことはありませんか?

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はい、こちらは開閉の動作を行うためのボタンなので「CLOSE」が正しいのです!

いずれにせよ、事態をややこしくしているのは規則性のなさですね(泣)

まとめ

- openは動詞(開く動作)であり、形容詞(開いた状態)でもある
- closeは動詞(閉じる動作)で、形容詞にするとclosed(閉じた状態)になる

ちなみに

この言葉はお店の開店・閉店(状態)だけでなく、問い合わせ(ケース・チケット)管理を行うシステムでも全く同じことが言えます。ケースを開ける動作は「open」で開いている状態も「open」ですが、閉じる動作は「close」で閉じた状態は「closed」です!

おわりに

closeは何で形容詞の時だけなぜclosed(しかもcloseの過去分詞と同じ)なんでしょうか。closeも形容詞にしまってopen/closeならそもそも日本でも間違えないと思うのですが、close(こちらはクロースと発音)は「近い」という意味もあるので、それと区別する意味があるのかもしれません。

それならopened(過去分詞)を形容詞にしてしまってopened/closedにすれば規則性があるのですが、そうは問屋が卸しません。この辺りを調べるとなかなか面白いのですが、奥深い話になるので興味のある方はぜひ英語で調べてみることをお勧めします。

それではまた!

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