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実は潜んでいる!ファイルサーバやNASのトラブル

こんにちは。しろまです。
今回は、ファイルサーバやNASの一般的なトラブルについて記事にしてみました。
気づいたころには取り返しがつかない事態になってしまった、ということにならないように、今後の運用方法の参考にしてもらえれば幸いです。

バックアップが取得できていなかった

ファイルサーバやNASに、ローカルバックアップや、クラウドバックアップの機能があれば、とても安心できますが、肝心のバックアップが取得できていなかったという例は以外と多く聞きます。
筐体の不具合や、通信回線のトラブル、バックアップ先の容量不足など、原因としてはさまざまです。

自動バックアップ機能付きのNASを使用していた企業さんで、ある日からバックアップが取得できていない状態になり、それを知らずに数年間運用をしていた、という話しを聞いたことがあります。
聞くだけでも、なかなか冷や汗ものです…

対策としては、定期的に状態確認するか、もしくはトラブル発生のタイミングで気づける仕組みや、通知などの機能があればよいですね。

HDD障害を放置している

複数のHDDへデータを分散させ、HDD障害に備えて、HDDを冗長化させるRAID機能を搭載しているファイルサーバやNASは多くあります。
その反面、HDDが1本故障しても、継続して使用できるため、そのまま放置してしまう、もしくはそもそも障害発生に気づかないパターンがあります。
それだと、まったく意味がないですよね。

本来、HDD障害が発生した場合は、速やかに交換対応をしなければなりません。
追加でHDD障害が発生してしまうと、データの復元が難しくなってしまうことがあります。

以前、私が運用業務を行っている際、HDD障害が発生し、交換対応の調整をしている最中に、追加でもう1本HDD障害が発生したことがあります。
ただその時は、RAID6(2本の故障まで許容)だったため大丈夫でした。
まれに障害が重なってしまうことがあるため、HDD障害が発生した場合は放置せず、即交換は鉄則です!

保守期限が切れたまま使用している

ファイルサーバやNASの寿命は一般的には5年程度と言われています。
経年劣化が進むとトラブルが発生しやすくなるため、そうなる前に交換することをお勧めします。
「メーカー保守を受けようとしたら、保守期限が切れていた…」というパターンにならないよう保守期限はしっかりと管理するようにしましょう。


停電対策を特に行っていない

ファイルサーバやNASにとって急な電源断は、致命的な故障につながりやすいため、事前の対策は必要です。
法定停電など、事前に停電情報がわかる場合は、停電になる前にファイルサーバやNASの電源を落としておくとよいです。

また、突然の停電に備えてUPS(無停電電源装置)の設置を行うとより安心できます。
注意点として、UPSの導入を検討する際は、使用しているファイルサーバやNASで動作保証が取れているUPSを選ぶようにしましょう。

ファームウェアアップデートの未実施

ファイルサーバやNASのメーカーは、良い状態でサービスが提供できるように、日々見直しを行っています。
不具合や脆弱性が見つかれば修正を行い、または新機能を追加したりして、最新ファームウェアを提供しています。

しかし、最新ファームウェアが提供されていても、アップデートを行わなければ古いファームウェアのままです。
特に理由もなく、古いファームウェアを使用するのはお勧めできません。

手動アップデートのタイプであれば、一度ファームウェアのバージョンが最新なのか、確認したほうがよいです。
自動アップデートのタイプであれば、常に安定した状態で使用できるため、より安心できます。

まとめ

いかがでしょうか。
トラブルを回避するためには、気を付けなければいけないことが以外とありますよね。
すべてを網羅して、確認するのは中々骨が折れますし、時間もかかります。
また、長期的に安定した運用を行うには、いかに属人化させないかがポイントになってきます。

トラブル発生時に気づける仕組みであったり、誰が見ても一目で状態がわかるツールがあり、かつ使用方法も簡単であれば、運用をよりシンプルにすることができ、属人化を解消することができます。

日頃の業務を、より安心安全に行えるように、まずは運用面から見直してみてはいかがでしょうか。


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